2008年1月
6年ぶりにフランスへ行くことになりました。以前は年に2回くらいのペースで来ていたパリ。どのくらいの変化を遂げているのかがとても楽しみです。
今回は、 『うまいワインを飲んだくれて食い倒れよう!』 をテーマに同行者のソムリエとシェフとのボルドー&パリの旅6日間を企画しました。
今回のキャリアはルフトハンザLHをチョイス。LHも8年ぶりくらいになりますが、前回はカツ丼の機内食でもてなしていただきましたが、果たして今回はなんだろう・・・と少しの期待を旨に、いざっ747へ!
機内ではオレンジジュースをドバっと溢される同行者あり・・・
フランクフルトの入国審査で、別室へ連行されてズボンを下ろされ検査を受ける同行者あり・・・ (シークレットブーツには要注意。。。笑いましたぁ)
広大なフランクフルト空港の一番隅っこに停まってたボルドー行きの小さい機材へ乗り換えて・・・
座席に落ちてたガムがパンツに張り付いてヨゴレが落ちない同行者あり・・・
なんとかボルドー空港に到着し・・・
バゲージクレイムで自分のスーツケースが見えた瞬間、『最後のオチがロストじゃなきゃいいな、って思ってたんだよ!』 と言ったら、なんと1名分の荷物がいつまでたっても出てこず結局ロストされました!
なんだかんだと、欧州デビュー戦となったソムリエと海外デビュー戦のシェフは、この有様にさぞかしお疲れになったことでしょうね。
『もう何もないだろう』 という確信半分恐れ半分を抱いて、シャワーを浴びて気分も新たに夜のボルドーへ繰り出します。
今夜のディナーは・・・ NOVOTEL CENTER HOTELより歩くこと約15分、ソムリエが事前に調べておいてくれたご推薦の 【Le Bistro du Sommelier】 で乾杯することに。予約なしでお店に行ったが、なんとかラッキーなことに席を用意してくれましたが人気店だけに満席でした。
アンティパスタは早々にやっつけて・・・
メイン!!
これらを得意の “シェア” してポテトの付け合せと赤白のワイン数ビンをいただきましたぁ~
なかなか雰囲気もよく、店員さんもキビキビしていて料理も美味しかった。お薦めのお店です。
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さて、2日目はいよいよメインイベントのシャトー訪問の日で、事前に知り合いのエージェントに依頼していた専用車でメドックやマルゴーなどシャトーロードを走破します。
車を数十分北へ走らすといよいよシャトーロードに入ります、両側には広大なブドウ畑が広がり、メドックやマルゴー、ポイヤックなどの超有名な産地名がどんどん現れます。
通常、1日に回れるシャトーの数はだいたい3ヵ所くらいです。もちろん各シャトーでは試飲させてくれますので年代の異なるワインを飲み比べることもできるでしょう。しかし、ボルドー訪問時のお楽しみはこれだけではありませんね。シャトーにはミシュランの星を獲得しているレストランがあったり、シャトーマルゴーのブドウ畑を見ながら食事をしたり・・・ 日常ではない、お昼前から美味しい食事と原産地のワインをその場で堪能できるという至高の贅沢な時間が待っているのですから!
さぁて!今日の一発目は、『シャトー・ランシュバージュ』
儲かっているのか、建物がとてもきれいで最新の設備を有しています。シーズンになると別棟のレストランやスーベニアショップもオープンして、賑やかになるのでしょう。樽の数が勝沼とは違う・・・ 最後はきれいなマダムが試飲をさせてくれます。
さあ、ランシュバージュをあとにして 『5大シャトー』 を巡ります。でも、残念ながら今日は週末でほぼ休み!外観だけのお楽しみとなりました。
メドックには世界中にその名を轟かせている5大シャトーのうち、4つが集まっていて 『メドックのヴェルサイユ』 とも呼ばれるシャトーマルゴーを筆頭に赤ワイン好きにはタマラナ~イ地域となっています。また、どのシャトーも大変美しくネオクラシック風の個性的な建物を有しており、車窓を見ているだけでも楽しいでしょう。
まずは、湖面に映る “LHブルー”の空と緑とシャトー・ラフィット・ロートシルト、優雅・・・
シャトー・ラトゥール 門だけですが・・・
そして、有名なシャトー・マルゴーのこの写真。
シャトー・ラフィットの前。。。
メドック周辺のあとは、こちらも世界遺産に登録されている 【サンテミリオン村】 へ。
ブドウ畑の真ん中にぽっかりと浮かんだ小高い丘の上に広がる石造りの小さな街。「千のシャトーが建つ丘」とも言われるほど、この村には2000年もの間ワインを作り続けた歴史のある小規模ながら大変魅力的なシャトーが連なっています。街の一番高い丘から眼下に広がる田園風景は、きっと旅のハイライトの一つになることでしょう。
まずはランチです!
教会の目の前にある人気店 【L’envers du Decor】
昼からこんな一杯食べて大丈夫か? というくらい。
赤ワインにとてもよくマッチする味でした。
とにかく 青空(LHブルー!)がきれいで白い建物と緑が映えます。1月だということを一瞬忘れさせてくれます。
サンテミリオンには小規模なシャトーがたくさんあり、今回はそのうちの一つ 【シャトー・オーゾンヌ】 を訪問します。たった7ヘクタールしかないワイナリーですが、格付け第一級Aだそうです。生産量は少ないながら高いレベルのワインが楽しめそうです。
サンテミリオンの地下には、200キロ以上に渡って地下道が張り巡らされています。昔の石切り場をワインの貯蔵庫として利用しています。地下には樽がゴロゴロあります。
昔、切った石を地上へ出していたところです。いかに地層が薄いかがわかると思います。よく見るとブドウの木の根が見えます。
市内に戻る頃にはすっかり陽も落ちます。ボルドーの夕闇が美しい。
ライトアップされた ザ・リージェントホテル。
翌朝、朝早く起床してボルドーの中心地を散歩しました。意外なほどの歴史のある建造物が多く、道も整備されています。世界遺産へ登録されるための努力がいたるところに目に付きます
朝陽に輝くセントアンドレ大聖堂。12世紀に頃に建てられたロマネスク様式の教会です
朝霧の中の路面電車
カンコンス広場。ロベスピエールの恐怖政治の時代には、この広場にギロチンが置かれていたそうで、今は追悼の記念碑があります
ブルス広場。18世紀の中ごろに建てられた美しい建物と広場。パリのヴァンドームを思い出させます。夜はライトアップされ、大変ロマンティックに。ガロンヌ川が目の前に流れ、対岸からの眺めが素晴らしいです
ブルス広場の道路を挟んだ向かいの広場。水を張ることができ鏡と化する優れもの・・・ らしいです
想像していたものとはもの凄~く異なっていたボルドーの街並み。こんなに美しい街とは思ってもいませんでした
もっと長く滞在する価値のあるところですが、後ろ髪を引かれる思いでボルドー・サンジャン駅よりパリ・モンパルナス駅行きのTGVに乗車
ちゃんと時間ピッタリにやってきたTGV
久しぶりの PARIS ・・・
いつの日か、『ボルドーシャトー 飲んだくれツアー』 を企画できるよう、頑張ってまいります。
どうぞ、お楽しみに!!