2025年10月12日より、ヨーロッパEUでは、約6か月をかけて段階的に新しい入国システムのEES(欧州出入国システム)がようやく導入されます。

EES = Entry / Exit System 

ヨーロッパ諸国にて90日以内の滞在を希望する渡航者を対象とした自動登録システムです。
簡単に言うと・・・
EU諸国へ入国する際、入国管理官が「パスポートにスタンプを押す」ではなくなり・・・
 ↓
入国審査場に設置された専用機(セルフサービスシステム)を使って、パスポートスキャンや顔画像、指紋採取等による「データの登録」へ変更されることになります。
*一部の国では、専用アプリがあるようです。

(目的)
ヨーロッパ全土の安全保障を目的として導入が予定され、偽造身分証明書をより効率的に特定し不法滞在(オーバーステイ)を抑止します。
開かれていたヨーロッパ諸国の国境管理をパスポート以外の個人情報を集めて、少し厳しくしようということですね。

(EES対象)
日本国籍をはじめとしたEU諸国以外の国籍者です。

(EES導入国)
短期滞在目的でシェンゲン協定加盟国の欧州30か国+@
アイスランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、クロアチア、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、ルーマニア、キプロス
→ 2025年10月時点です。最新の情報にてご確認下さい。
→イギリスは対象外です。

まだ本格導入ではなく、段階的に~ とアナウンスされています。
徐々に空港で見かけるようになると思いますが、初期の頃には、セルフの機械が渋滞すると思われます。入国審査に時間を要する可能性が高いので、お乗り継ぎの際には、時間に余裕を持ったスケジュールを組まれることをお勧め致します。

なお、この EES は入国審査の手段の名称になります。
現在、EUが同時に推し進めている ETIAS エティアス とは、まったく異なります。
ETIASは、欧州渡航情報認証制度で、欧州へ渡航する際の事前申請・認証を義務付けるものです。アメリカのETASと同じで、VISA(査証)の一種のようなイメージになります。

お間違いのないようご注意下さい。

参考資料です。
https://eumag.jp/article/qa082025a/

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