在イタリア日本大使館によると、現地時間4月6日午前3時32分、イタリア中部アブルッツォ州でマグニチュード5.8の地震が発生した。現地時間午後3時時点の報道によると、死者92名、負傷者1500名以上の被害が出ているが、日本人のケガ人などの情報はないという。

 イタリア政府観光局(ENIT)によると、日本からの旅行者への影響は大きくないようだ。被害はアブルッツォ州の州都ラクイラ市とその周辺の町が深刻だが、ラクイラ市はローマの北東約100キロメートルの距離で、通常は日本からのツアーにはあまり組み込まれないエリア。ラクイラへの日本人訪問者数は 2007年で年間253人という。また、主要観光都市間の移動ルートからも外れているため、ツアーへの影響は「ほとんどない状況」だ。

なお、ラクイラは、歴史的な建造物が残る中世からの街で、歴史ある教会などの見所があるが、今回の地震でこうした施設やホテルなどに被害が出ている模様だ。ただし、一部で報道されているローマのカラカラ浴場の損傷については、「揺れは観測されたものの、大きな被害はないようだ」という。

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